Column

2023.03.20

レコードプレイヤーごとに音が違うのは何故?

貴方は不思議に思われたことはありませんか。
どうしてプレイヤーごとに音が違うの?
だってテーブルが回転しているだけでしょ?
トーンアームの違い?
トーンアームの差は感度の違い?だとしたら音質の良し悪しはわかるけど音色まで違うのは何故だろう。
でも実際に聴き比べると違うのです。
何故だ!! ずーと不思議でした。「回ってるだけでしょ?」と。

ある時、そんなモヤモヤを抱えながらオーディオ雑誌のプレイヤー特集を読んでいたところ気が付いたのです。
特集では10万円台から500万円くらいのプレイヤーが紹介されていました、すごい価格差です。

しかし性能表を見ると回転精度は、どれも大差ない、では何が違うのか?
そう、この価格差は「振動対策」にあると。
違いは振動、プレイヤーがそれぞれ持つ固有振動がカートリッジに伝わりレコードプレイヤーそれぞれの音を決めている。
だから高級プレイヤーのコストとアイディアの殆どが振動対策についやされているのだと。
「振動」が音質へ多大な影響をあたえるとすればプレイヤーの駆動方式による音の違いも納得です。
DD、ベルト、アイドラ、アナログプレイヤーにとって大きな振動発生源です。
またレコードプレイヤーを構成する材料の質や形、質量により固有振動が違い音色や情報量に影響を与えます。

では各メーカーは何故こうまで振動対策をするのでしょうか?
音色の違い?
いいえ、それもあるでしょうが、最大の課題は「情報量」です。

想像してみてください。
レコード盤に刻まれた音楽情報の溝、
そして、レコード針が溝にそってトレースすることにより音楽の電気信号へと変換していきます。
そこに不要振動があったらどうなるでしょう。
音がにごり、確実に音楽情報が損失します。
音の入り口で損失した情報はハイエンドのアンプやスピーカーでも再現は不可能です。
だからこそ各メーカーは、振動対策にアイディアとコストをかけてレコードプレイヤーを商品化しているのです。
入門機とハイエンドの違い、それは「情報量の違い」です。
セレニティは入門機にも、ハイエンド機にも十分な情報を、そんなアクセサリーです。

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